市町村合併 会員 市川 庄一(前三雲町町長)
三重県は長年にわたり、13市56町村計69市町村で推移してきており、市町村合併の特例の期限(来年3月31日)を間近に控えて、着々と合併が進められている。
平成の大合併の三重県における第1号は、平成15年12月にできた「いなべ市」で、以来「志摩市」「伊賀市」、新「桑名市」が誕生し本年に入り新「松阪市」、新「亀山市」、新「四日市市」、「大紀町」、「南伊勢町」「紀北町」、新「伊勢市」、新「熊野市」が新設され現在41市町村となっている。今後新「津市」等の合併が予定されており、来年3月末では14市15町の29市町となり以前の半分以下となる。また同時に三重県から「村」がなくなることになり、一抹の寂しさも感じられる。
平成の大合併は、生活圏の拡大・国や地方財政の効率化・少子高齢社会への対応などさまざまな理由があるが、「合併した自治体」は合併した方がそこに住む住民が幸せになるということでなければならないと思う。長い年月と議論を重ねながら膨大なエネルギーを消費して得た「合併」いとう道であるからである。逆に「合併せず単独での道を選択した自治体」も多くの住民の意見を聴き決定した結論であるから、合併しなくて良かったと実感されるまちづくりをして頂きたい。
今後はまちづくりについての住民の声に耳を傾けながら、首長や議員の皆さんがリーダーシップを発揮して頂くことを大いに期待したい。
贅語 顧問 倉島 昌行(四天王寺 住職)
現代語訳にすると却って勿体ない。故にそのままにおく。
永平寺の接心を思い出す。『ただ本院の荘課一歳の所得をもてひとしく三百六十分となして、日に一分を取ってこれを用い、更に人にしたがって添減せず。以て飯に備へべくんば則飯となし、飯として足らずんば則粥となし、粥となして足らずんば則米湯となさん。』
この項を味わうと決まってグサリとくる有り難い文言である。
塔世歌壇 会員 小林 伸一(津市)
遅れ生(ぁ)れし
小灰蝶(しじみちょう)ひとつ花もとめ
あえかに飛べり
今日は小春日
欲惜春
何かと慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。会報第十五号です。ご寄稿下さいました市川さんに厚くお礼申し上げます。それでは良いお年を。(河)
▼如愚如魯(にょぐにょろ)とは…
潜行密用 如愚如魯
(せんこうみつよう ぐのごとくろのごとし)
人間の価値は、他人の見ていないところでの行動で決まるという言葉です。
真に自己を見つめて生きている人は、他人の評価を気にしない。だが最近では、そのような人はほとんどいなく人の目ばかり気にして行動し、裏では何をしているか解らない人が多くなっています。しかし他人が見ていない所での行いにこそ、人間の真価は問われているのではないでしょうか?
ささやかな仕事、目立たぬ仕事にベストを尽くし、利益や名前・肩書きの為でなく、人間としてなすべき事を行動として現してほしいものです。
「潜行密用」 潜に目立たぬように行うこと
「如愚如魯」 愚者のように振る舞うこと
|